スーダン戦闘、米外交官の車列も襲撃受ける EUの大使も自宅で暴行

松井望美 ヨハネスブルク=遠藤雄司
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 アフリカ北東部スーダンで起きている国軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」との戦闘について国連スーダン特使は17日、死者が少なくとも185人、負傷者が1800人に上ると明らかにした。ロイター通信が報じた。同国内では欧州連合(EU)の大使が暴行を受け、米外交官の車列が襲撃を受けるなど、外国人にも被害が出始めている。

 報道によると、ブリンケン米国務長官は18日、スーダンで米外交官の車列がRSFとみられる戦闘員から銃撃を受けたと明らかにした。負傷者は出なかったものの、ブリンケン氏は銃撃を「無謀」で「無責任」な行為だと非難した。

 EUのエイデン・オハラ大使も17日、首都ハルツームの自宅で暴行を受けた。EUのボレル外交安全保障上級代表はツイッターで、「(外交官の地位などを定めた)ウィーン条約の重大な違反だ」と批判した。

 AFP通信によると、オハラ氏の出身地アイルランドのマーティン副首相兼外相は、オハラ氏について「深刻なけがはなかった」としつつ、「外交官を保護する義務に対する重大な違反だ」と述べた。(松井望美、ヨハネスブルク=遠藤雄司

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