「砥部焼電車」発信 伊予鉄「ご当地電車」第4弾 つり革にオブジェ

中川壮
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 多くの窯元がある愛媛県砥部町の砥部焼をPRする「砥部焼電車」が13日、松山市内の路面電車で運行を始めた。車内のつり革に、砥部焼の「そばちょこ」の器をイメージした模型がついている。来年3月末まで運行予定。

 伊予鉄グループの「ご当地電車」第4弾で、今回は同社と砥部町が企画した。つり革の模型はシリコン樹脂製。砥部焼の皿や茶わんなどの候補の中から、可愛らしさやサイズ感からそばちょこが選ばれたという。

 車両は製造から半世紀を超えるモハ2000形を使用。レトロな外見に合うよう、唐草模様をベースに青と白の現代的なデザインを側面に施した。前後で異なるオリジナルヘッドマークが取り付けられた。車内には砥部焼の窯元を紹介するポスターが掲示された。

 松山市駅であった出発式で、佐川秀紀砥部町長は「電車に乗って良さを感じて、ぜひ砥部町に来て砥部焼をたくさん見て買っていただきたい」と話した。伊予鉄グループの清水一郎社長は「『走る砥部焼』として、県外、世界への発信になる」と期待を込めた。

 ご当地電車は、これまで「みかん電車」「タルト電車」「媛(ひめ)ひのき・媛すぎ電車」が企画され、それぞれ運行中。いずれもつり革にオブジェが付けられ、独自のヘッドマークが掲出されている。グループの関連会社の担当者は「大型連休はご当地電車でお楽しみいただきたい」。(中川壮)

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