JR瀬戸大橋線が開業35周年、「リバイバルうずしお号」走る

福家司
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 JR瀬戸大橋線の開業35年を記念した団体臨時列車「キハ185系リバイバルうずしお号」が9日、高松―岡山間で運転された。同線は1988年4月10日の開通以来、四国と本州の架け橋として延べ3億人近くを運んできた。関係者やファンは、その歴史に思いをはせていた。

 開業当時には最新鋭の車両だったキハ185系特急形ディーゼル車が、当時のヘッドマークを掲げて久々に瀬戸大橋を渡った。記念列車には定員いっぱいの110人が乗車し、うち40人は瀬戸大橋上でうずしお号を撮影できるツアーに参加した。高松駅では、佐々木龍次駅長と台湾からインターン中の大学生2人による出発合図があった。

 佐々木駅長は「多くの先輩方が橋を守ってきた。これからもその歴史を受け継いで安全運行に努めたい」と話した。撮影ツアーに参加した高松市の鉄道カメラマン、坪内政美さんは「瀬戸大橋上で列車を見下ろしての撮影は初めて。35年前にこの橋ができたことに、改めて日本の架橋技術のすごさを実感した」と話していた。

 一方、9日から快速マリンライナーの電車1両に開業35周年記念のロゴマーク入りヘッドマークが掲げられている。12月ごろまで走る。(福家司)

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