「餅から米」作るため…マウスを延々カチカチ データ報道記者の嘆き

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デジタル機動報道部 小宮山亮磨
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 データジャーナリストと言えば、統計学とプログラムを使いこなし、埋もれている真実を膨大なデータの山から見つけ出す――ように思われるかもしれない。

 だが、実際は違う。

 3月初旬、東日本大震災の影響を国勢調査のデータを分析し、被災した3県の沿岸部で少子化が加速していることを報じたが、年齢別人口が記されたエクセルの分析が非常に難航した。

 国勢調査は地域を500メートル四方に区切ってデータを取っていて、これがエクセル上で縦横160、計2万5600個のマス目に散らばっている。データが入っているマス目の並び方をみると、まるで宮城県の牡鹿(おしか)半島……?

 どうやら、マス目は、本当に地理的な配置で並んでいるらしい。紙の地図に数値を書いていた時代があり、その名残とみられる。

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 ただ、データを取り出すには…

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