リニア、深さ40メートル超の地下工事 JR東海が川崎市で調査着手

小川崇
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 リニア中央新幹線の建設を進めるJR東海は27日、深さ40メートル以上の大深度地下にトンネル工事区間がある川崎市宮前区で、シールドマシン(大型掘削機)を使った調査のための掘削作業を始めた。半年ほどかけて地盤や構造物などへの影響を調べ、安全の確認ができれば本格的に掘り進める。神奈川県内での調査掘進は初めて。

 リニア中央新幹線では、品川―名古屋間の286キロのうち都内や川崎市内、名古屋市内などに計約50キロの大深度地下工事区間がある。東京都品川区で2021年10月に調査掘進の作業に着手したが、設備の不具合で中断している。川崎市麻生区町田市などでも近く、調査のための掘削工事が始まる予定だという。

 大深度地下でのトンネル掘削を巡っては、20年に東京外郭環状道路の工事の影響による陥没事故が東京都調布市で起きた。JR東海は、住民の懸念払拭(ふっしょく)を目的に、大深度地下工事が予定される地域で、調査掘進の説明を続けていた。(小川崇)

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