栗山監督、あの立ち位置はどこから ラグビー名将と語って得た気づき

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野村周平
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 スターぞろいの野球日本代表侍ジャパン」を、栗山英樹監督(61)はどう一つにまとめたのか。

 米国との決勝で救援登板した大谷翔平(エンゼルス)とダルビッシュ有(パドレス)とのやり取りに、栗山監督の立ち位置は象徴されていたように思う。

 2人の大リーガーは、前回登板からの間隔の短さや30日に大リーグの開幕を控えていることから、準決勝、決勝での投球は難しいと見られていた。

 勝つために彼らの力が必要だとしたら、「投げてくれ」と指示するのが普通の監督だろう。

 だが栗山監督は「あえて、僕の方からは一切アプローチしていない」と試合後の会見で明かしている。

 「逆に彼らが勝ちたいと思っ…

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この記事を書いた人
野村周平
スポーツ部次長
専門・関心分野
スポーツ行政、スポーツビジネス、五輪などの国際イベント
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    中川文如
    (朝日新聞コンテンツ編成本部次長)
    2023年3月25日9時23分 投稿
    【視点】

    人づきあいのテンプレートを捨てた人。栗山監督とは、そういう指導者なのだなあと感じます。 いまなお余韻が冷めないWBC決勝。あのダルビッシュ投手→大谷投手のリレーは、2人の「投げたい」という内発的動機から生まれたそうです。栗山監督は「僕

    …続きを読む