新線「相鉄・東急直通線」が18日に開業

進藤健一
[PR]

 相模鉄道(相鉄)と東急電鉄(東急)の新線「相鉄・東急直通線」の開業(18日)を前にした式典などが5日、新設された新横浜駅と新綱島駅であった。

 午前11時すぎ、式典参列者や報道陣を乗せた試乗列車は地下4階の新横浜駅を出発。最高時速90キロで、3・6キロ離れた新綱島駅までわずか3分30秒で到着した。

 報道陣に公開された新綱島駅は、深さ35メートルの地下4階で総延長約240メートル。地下ホームは鶴見川が流れる町をイメージした青が基調で、改札口はかつての桃栽培の町を巨大な発光パネルで表現するなど時代の移ろいを表現している。

 これに先立ち、新横浜駅であった開業式では、参列者を前に、相鉄の千原広司社長が「都心部への利便性が大きく向上し、新たな人の流れが生まれ、地域社会の発展に結びつく」と話し、東急の福田誠一社長が「東京、埼玉までの広域的な(鉄道)ネットワークが形成され、日本経済にも貢献する」とあいさつした。

 直通線は、相鉄の西谷駅から新横浜駅を経由し、東急の日吉までの12・1キロを結ぶ路線(新規開業は羽沢横浜国大駅から日吉駅までの10キロ)。海老名駅から新横浜駅が最速25分、東急目黒線への乗り入れで目黒駅までは53分、湘南台駅から新横浜駅まで23分、東急東横線に乗り入れて渋谷駅まで51分で結ばれるなど、神奈川県央部から東海道新幹線東京都心へのアクセスが向上する。(進藤健一)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません