「セクハラ相談の弁護士から性被害」 俳優の女性が提訴

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 演劇や映画界のハラスメント被害をなくす会の代表を務める俳優の女性が、会の顧問だった馬奈木厳太郎(まなぎいずたろう)弁護士(47、第二東京弁護士会)から性的関係を強要されたとして、1100万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。3日に会見し、公表した。女性は「会の活動や裁判に支障が出ると思い、拒否できなかった」と訴えている。

 訴状によると、原告の知乃(ちの)さん(25)は2017年、演出家からセクハラ被害を受けたと公表した。自身の代理人として馬奈木氏に交渉を依頼し、演出家とは和解が成立。その示談金で被害をなくす会を設立した。

訴訟の「打ち合わせ」理由に頻繁に呼び出し

 21年9月には、会が公表したセクハラ被害をめぐって知乃さんが名誉毀損(きそん)で訴えられ、馬奈木氏が代理人となったが、打ち合わせを理由に頻繁に呼び出され、深夜まで食事をして太ももを触られるなどした。

 性的な接触を何度も拒んだが、馬奈木氏の態度は変わらず、「入浴中の写真を送って」などのメッセージを送られ、22年1月には意に反して性行為をした。その後、精神的に不安定になり、改めて関係を拒否すると「裁判はお任せと思っているのか」とのメッセージが送られてきたという。

専門家「恋愛暴走型」

 知乃さんは会見で、「(馬奈…

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