フィンランド、ロシア国境にフェンス建設開始 全長200キロの計画

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パリ=宋光祐

 フィンランドは2月28日、同国南東部のロシアとの国境でフェンスの建設工事を始めた。ロシアのウクライナ侵攻で国境地帯の緊張が高まったことを受け、昨年11月に建設計画を明らかにしていた。今後3~4年間で、約1300キロに及ぶロシアとの国境のうち南東部を中心に全長約200キロのフェンスを造るという。

 国境警備隊の発表によると、フェンスが設置されるのは南東部のイマトラ地区にある国境検問所の周辺。28日に建設予定地で森林の伐採が始まった。フェンスは高さ3メートルの金属製で、上部に有刺鉄線が取り付けられる。今回は試験的な設置として6月までに3キロ分を完成させ、パトロール用の道路や監視カメラも整備する。

 また、フィンランドのマリン首相は同日、ヘルシンキを訪れた北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長と会談した。ウクライナ侵攻後にスウェーデンと同時申請したNATO加盟について意見を交わしたとみられる。

 マリン氏はストルテンベルグ…

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この記事を書いた人
宋光祐
パリ支局長
専門・関心分野
人権、多様性、格差、平和、外交
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