奄美・嘉徳海岸の護岸建設 反対派の差し止め請求を棄却 鹿児島地裁

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仙崎信一

 奄美大島の嘉徳(かとく)海岸(瀬戸内町)で鹿児島県が計画するコンクリート護岸建設をめぐる訴訟で、鹿児島地裁(古谷健二郎裁判長)は17日、中止を求める反対派住民らの訴えを棄却した。この判決を受け、現場でストップしている建設に向けた工事が本格化する可能性がある。原告は控訴する考え。

 訴訟は、コンクリート護岸に反対する島民ら10人が総事業費約3億4千万円の公金支出の差し止めを求めたもの。台風の高波で削られた砂丘は回復してきており、自然環境や生態系を守るためにも護岸は必要ないと主張していた。

 判決は、護岸の必要性について、専門家の意見をもとに自然保護も考慮しているとし「護岸が必要という判断に不自然、不合理な点はない」と県の方針を支持。費用に見合う効果が得られないとした原告の主張も認めず、公金支出は違法ではないとした。

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 また、砂丘は回復しており防…

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