「悪い子はいねがーっ」 気仙沼で3年ぶりに「海神様」現る

星乃勇介
[PR]

 赤や青の鬼のお面に、ホタテの貝殻や漁網を身につけた大男が、子どもらの健やかな成長を願って家々を練り歩く宮城県気仙沼市の冬の風物詩「海神様」が18日、3年ぶりに復活した。6人が市内の約70軒を訪れ、無病息災や家内安全、商売繁盛を祈って回った。

 今年で37回目。同市陣山の気仙沼第二保育所では、出刃包丁を模した道具を手にした海神様2人が「悪い子はいねがーっ」と乱入。35人の子どもは逃げ惑い、親にすがって大泣きした。

 海神様は「親の言うこと聞いでっが?」「学校入ったら何すんだ?」などと次々に質問。返事をした子らの頭をなで、「約束守れよ」と去っていった。

 海神様の始まりは、我が子を戒めるため、秋田のなまはげのお面で脅かした市内の個人宅での取り組み。他の家からも声がかかるようになり、有志のイベントとして広く行われて定着した。(星乃勇介)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら