中国気球、「40カ国以上の上空を飛行」と米 中国軍の関連も指摘

有料記事

ワシントン=清宮涼
[PR]

 中国の監視用とみられる気球が米本土上空を飛行した問題で、米政府は9日、中国が似たような監視用気球を5大陸の40カ国以上の上空で飛行させてきた、との見方を明らかにした。具体的な国名は明らかにしていないが、日本も含まれるとみられる。米政府は、該当する国に直接情報を提供し、質問にも答えるとしている。

 国務省のプライス報道官は9日の会見で、中国の気球による監視は数年にわたってきたものだとし、「この計画は我々だけでなく、数十カ国の主権を脅かし、侵害した」と述べた。各国と協力し、この問題に対応する姿勢も示した。

 米政府はこの日、米軍が4日に撃墜した気球について、中国の人民解放軍に関連する企業によって製造されたとも指摘。中国企業への対抗措置も検討するとしている。

 中国は米軍が撃墜した気球について、「民用のもの」で気象分析などのためだったと主張している。これに対し国務省は声明で、「明らかに情報監視用で、気象観測用の気球に搭載される装置とは明らかな矛盾がある」とした。

 国務省によると、今回の気球…

この記事は有料記事です。残り306文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

この記事を書いた人
清宮涼
アメリカ総局
専門・関心分野
外交、安全保障、国際政治