石炭列車の軌跡たどる企画展、北海道釧路市立博物館で開催 4月まで

武沢昌英

 北海道釧路市で市民や鉄道ファンに「石炭列車」として親しまれたかつての鉄道の軌跡をたどる企画展「炭鉱と、港と」が28日、釧路市立博物館で始まった。

 鉄道は太平洋炭礦の石炭輸送のために「釧路臨港鉄道」の名で1925年に開通。その後、社名は「太平洋石炭販売輸送」となり、2019年に廃止となるまで、石炭列車は94年走り続けた。機関車や貨車は売却予定だったが破談となり、昨年末に惜しまれつつも解体された。

 企画展では、車両を保有していた「新太平洋商事」から解体前に寄贈を受けた機関車のナンバープレートのほか、車両設計図や信号機、旅客営業もしていた当時の切符、石炭列車の数多くの写真など計100点超の資料が展示されている。

 博物館の石川孝織学芸員は「臨鉄の歴史と地域の中で果たしてきた役割を知ってもらいたい。鉄道ファンはもちろん、一般のみなさんにも『信号機ってこんなに大きかったんだ』と目の前で色々なものを見てもらえる」と話す。4月23日まで。休館は毎週月曜と2月11、23日、3月21日。入館料は一般480円など。(武沢昌英)…

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