「社長やってくれない?」後任指名はサーキットで トヨタの電撃人事

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 トヨタ自動車の創業家出身で、14年近く経営を率いてきた豊田章男社長(66)が、トップ交代を決断した。後任に指名したエンジニアの佐藤恒治氏(53)は執行役員からの昇格で、大幅な若返りとなる。電撃的な抜擢(ばってき)人事の背景に何があったのか。会長に就く豊田氏の役割はどう変わるのか。

 豊田氏の説明によると、トップ人事のきっかけは、世界初の量産ハイブリッド車(HV)「プリウス」の生みの親、内山田竹志会長が76歳の高齢を理由に退任を申し出たことだった。

 世界トップメーカーへとトヨタが飛躍する土台となったHVを開発した内山田氏は、「環境のトヨタ」の象徴的な存在。豊田氏は「困った時は優しく、(判断を)現実的に戻す人格者」として信頼を寄せてきた。

 豊田氏の社長在任期間も13年を超え、最近は後継者へのバトンタッチについても語るようになっていた。後任社長の条件として豊田氏が挙げたのが「若さと車好き」だった。

 新社長の佐藤氏は、豊田氏が…

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