「特定枠」矛盾露呈 自民・三木氏が議員辞職、徳島知事選出馬へ

有料記事

白見はる菜

 自民党の三木亨参院議員が13日、4月の徳島県知事選に立候補するため、参院議長宛てに議員辞職願を提出し許可された。三木氏は、「合区」により候補者を擁立できない県の救済策として、自民党主導で導入された「特定枠」で当選した経緯があり、徳島県連などが知事選には立候補しないよう求めていた。

 三木氏は2013年参院選の徳島選挙区で初当選。徳島と高知が合区になったのにともない、19年参院選で特定枠に回った。総務省によると、三木氏辞職により、19年参院選の自民比例候補の個人名得票順に基づき、札幌市出身で日本理学療法士連盟が支援した田中昌史氏が繰り上げ当選する見通しだ。

 三木氏は13日、徳島や高知と無関係の人が繰り上げ当選する見通しについて、「自民党は合区で議席が失われた県の議席を確保するために特定枠を使っているが、根本問題の合区解消に全力を傾けるべきだ」などと主張した。そして「県政推進の力になりたい」と知事選への意欲を強調した。

 三木氏には昨年、地元徳島の…

この記事は有料記事です。残り410文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら