高い光熱費払うぐらいなら…冬だけ移住の選択肢 欧州で生まれた変化
スペイン東部カルペ=玉川透
午前6時、肌寒さを感じて目が覚める。暖房のスイッチを入れようとした手が止まる。重ね着すれば、我慢できるかな?
ブリュッセルに赴任して3カ月余り。いつのまにか、こんな習慣が身についてしまった。
ロシアによるウクライナ侵攻の影響でエネルギー供給が滞り、ヨーロッパで光熱費が爆上がりしているからだ。
ウィーンの知人が「去年の8倍の請求書が来た!」とSNSで怒りを爆発させていた。好き放題に電気やガスを使ったら、とんでもない金額を請求される。多くの人々がそんな不安を抱えている。
でも、逆境を前向きにとらえる人はどこにもいるものだ。高い暖房費を払うぐらいなら、同じお金で暖かい国に移り住めばいい――。そんな「越冬ツーリズム」が人気上昇中という。
そんなうまい話あるかあ? 半信半疑で、スペイン東部のリゾート地、カルペを訪れた。
■暖かさにびっくり!…
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