留学前に消してほしかった動画 拡散恐れ、少女は元交際相手を刺した
19歳の少女は、年上の交際相手と一緒に青森から上京した。少女は留学、男性は起業という夢を追いかけていた。しかし、少女は東京で相手を刺し殺した。法廷で声を振り絞って明かした動機は、「ある動画」だった。
12月6日、東京地裁であった裁判員裁判の初公判。20歳になった被告の女は、肩までの黒髪と上下黒のスーツで法廷に現れた。
起訴内容は、今年1月9日午後3時20分ごろ、東京都江戸川区のアパートの一室で、元交際相手の男性(当時25)の腹を包丁で1回刺し、殺したという殺人罪だった。
「(間違いは)ありません」。被告ははっきりした口調で起訴内容を認めた。
好きだったので断れなかった
検察側の冒頭陳述によると、被告が青森市内の高校3年生だった2020年の夏ごろ、地元のバーの店員だった6歳上の男性と知り合い、交際が始まった。
優しかったが、気になることがあった。
青森にいる時から、「性行為…
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- 【視点】
あまりにも不運が重なりすぎていて、唖然としてしまった。被告の女性は、中学生のときから何重にも傷つけられる経験をしており、被害妄想が強くなる原因は充分に揃っている。人を信用できず、パニックに陥るのは当たり前の状況といえる。 この先就職し
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