徳島の国鉄型キハ40、47形が廃止へ 次世代ディーゼル車は電気式
JR四国は2025年度以降に導入を計画する次世代のローカル用ディーゼル車について、環境負荷の低減を図るため、電気式とする方針を明らかにした。これに伴い、現在徳島地区で残っている国鉄型のキハ40、47形一般型ディーゼル車は30年度までに廃止する。
次世代ディーゼル車はディーゼル発電機を他の機器に交換可能な車両とし、カーボンニュートラル(脱炭素)にも貢献するという。JR四国の西牧世博社長は11月29日の定例会見で「ディーゼル発電機で電気を起こし、(蓄電池に充電した電力で)モーターを回して走るハイブリッド車両を最優先に検討している」としたうえで、「ディーゼル発電機を水素発電機やバッテリーなどに置き換えた時も、モーターが使えるような方向で検討したい」と語った。バイオ燃料などの導入も検討するという。
電気式ディーゼル車はJR西日本などがすでに特急用、一般用に実用化している。JR四国の資料によると、両運転台の車両の量産先行車2両を25年度、量産車を27~30年度に50~80両程度導入するという。ユニバーサルデザイン、バリアフリーを考慮するなど、快適な車内環境の提供を図るとしている。
現在徳島地区で残っている国鉄型のキハ40、47形一般型ディーゼル車は20両だ。キハ40、47形は全国でも希少になっており、四国の車両はよく原形をとどめ、エンジンも換装されていないため、鉄道ファンに人気がある。
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