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　東京都立大教授で社会学者の宮台真司さん（63）がキャンパス内で切りつけられた事件で、警視庁は12日、容疑者とみられる男の画像を公開した。現場付近の防犯カメラに映っていたものという。現時点で特定に至っておらず、情報を募るため公開捜査に切り替えた。

　事件は11月29日午後4時17分ごろ、八王子市の都立大南大沢キャンパスの路上で発生。宮台さんは男に顔や足などを複数回切りつけられたほか、身を守ろうとして両腕にも多数の傷ができるなどの重傷を負った。

　襲ったとみられる男は、現場から北東に約80メートルの門付近からキャンパス外に出た後、近くの団地内を歩く姿が防犯カメラに映っており、今回同庁が公開した。男は身長180～190センチ、オレンジ色っぽいニット帽と白いマスクを着け、黒の上下姿。白っぽいスニーカーをはき、灰色と黒っぽいリュックサックを背負っていた。宮台さんは同庁に対し、画像の男について「思い当たる人物はいない」と話しているという。

　捜査1課は「被害者の安全を確保するためにも容疑者の画像を公開し、不審者情報を入手しつつ、容疑者の特定と早期検挙に結びつけるため公開した」としている。情報は南大沢署（042・653・0110）へ。