京都の禅寺が「ラーメン、始めました」 週3日だけオープンする理由

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小西良昭
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 ラーメン、はじめました――。ただし、営業するのは週3日。季節によってスープが変わり、一日限定30食。京都のその店は、ふだん非公開の禅寺本堂にある。なぜ、寺でラーメンなのか。

 「寺そば」を提供するのは、京都府宇治市の宝蔵院。江戸時代、中国の隠元禅師(1592~1673)が開いた黄檗宗(おうばくしゅう)の本山・萬福寺(まんぷくじ)の塔頭(たっちゅう)だ。

 午前11時、山門と本堂入り口に「寺そば 営業中」の札がかかると、予約客が次々と本堂の座敷へ上がっていく。この日のスープは、近くの豆腐店から仕入れた豆乳をふんだんに使ったカルボナーラ風のみそ豆乳味。ラーメンを堪能した京都市伏見区の須藤福子さん(79)は、「食べたことのない、心に染みる味。また来ます」。

 独自で開発したレシピは、仏教の様々な教えにならっている。

 食材の元は全て野菜。豚骨…

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