欧州メディアは?「日本胸張って」「恐るべきサッカーではなかった」

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パリ=宋光祐 ベルリン=野島淳
【動画】クロアチア戦後 現地の日本人サポーターの様子=ロイター
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 サッカーワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦で、日本は前回準優勝のクロアチアと対戦し、敗退した。欧州のメディアは、PK戦までもつれ込んだ熱戦をさまざまな角度から伝えた。

 「経験が最後に物を言った」。英BBCの特設サイトでは、元イングランド代表のアラン・シアラー氏が試合終了直後にこう投稿した。クロアチアは4年前のロシア大会でも決勝トーナメントの2試合でPK戦になり、いずれも勝利している。「経験のある選手たちの方がプレッシャーのかかる状況がどんなものかを分かっている」と分析し、PK戦で日本の選手たちが思うようにプレーできなかったとの見方を示した。

 英国のサッカー評論家クリス・サットン氏もツイッターでPK戦での日本の敗北に感想を投稿。「どんな大会でもPK戦で去るのはつらいものだ」と日本の選手やファンの心情を思いやった。

 英BBCの特設サイトで日本のドイツ戦での勝利や1次リーグ突破などを予想し、「日本を甘く見てはいけない」と日本の活躍を予言してきた。この日も延長戦の末に日本が2―1でクロアチアに勝つと予想。結果は日本の敗退に終わったが、「日本の選手たちは国に誇りをもたらした」とつづり、日本が大会を去るのを惜しんだ。

 ドイツでは、DPA通信が「日本は失意の底に沈んだ。だが、優勝候補を脅かし、胸を張って大舞台を去ることができる」とする記事を配信。南ドイツ新聞も「ドイツ代表が初戦で1―2で敗れた相手は、果たしてどれほどの強敵なのか。答えは『とても強い』だ」とたたえた。「日本はクロアチアに対して120分間、少なくとも対等で、おそらく(クロアチアにとって)より危険でさえあった」とした。

 一方で、フランクフルター・アルゲマイネ紙は「日本がグループリーグを突破することは、このワールドカップの前には誰も夢にも思わなかったことだろう」と指摘。「日本とクロアチアの試合を見れば、ドイツが開幕戦で日本に1―2で敗れて1次リーグで敗退したことは、より一層つらいものに感じられたに違いない。両者とも恐るべきサッカーではなかったからだ」とし、試合内容に厳しい評価を下した。

 イタリアでは、ANSA通信…

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