赤さびで汚れた道路の「レアもの」売ります 重さ40キロ10枚限定
使用済みのマンホールの「ふた」はいかがですか――。長崎市が、市内の道路で20~30年使用されていたマンホールのふたの販売に乗り出した。これまで鉄くずとして1枚1500円ほどで業者に売却していたが、一般向けの販売は初めて。1枚3千円で10枚限定だ。
販売するのは直径60センチ、重さ40キロのふたで、1989年から2005年に製造されたもの。長崎市の「市章」である星の形と、市の花「あじさい」の絵柄をあしらったもののほか、製造が終わった合併前の旧町のものも。旧野母崎町と旧外海町はスイセン、旧三和町はビワ、旧琴海町はコスモスがデザインされた「レアもの」だ。
ふたを販売する自治体は珍しい。市が調べたところ、全国でも十数カ所ほど。いずれもコレクターやガーデニングのオブジェに使いたい人などに好評らしく、長崎市も「参入」を決めた。担当者は「下水道を身近に知ってもらいたい」。資産の有効活用の面もあるという。
マンホールのふたは、市内の道路に13万枚近く存在し、年間約600枚ずつ取り換えが進む。多くが耐用期限が近づいたもので、道路工事の際に交換される。
今回販売されるのも、そうした役目を終えたふた。汚れ方もそれぞれで、車に踏みつけられたり風雨にさらされたりして摩耗し、赤さびがついて製造年が見えないものもある。どの道路にあったのか、想像するのも面白そう。
申し込みは21日まで。市のホームページから申込書をダウンロードして郵送するか市上下水道局に持参する。応募多数の場合は抽選となる。
汚れ具合やふたのデザインを確認したい人は、ユーチューブのPR動画(https://youtu.be/yfKVCieRJro)か市のホームページ(https://www.city.nagasaki.lg.jp/shimin/150000/158000/p039484.html
)へ。
ちなみに購入には条件が一つだけある。配送ができないため、12月9日午後1時半~4時半に、長崎市に隣接する長与町の西部道ノ尾流量調整池で受け取り、持ち帰ることができる人が対象だ。問い合わせは市上下水道局(095・829・1204)へ。
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