石倉徹也

科学みらい部
専門・関心分野数学、物理、宇宙・天文

現在の仕事・担当

生命はなぜ誕生したのか、宇宙人はいるのか、超対称性粒子はあるのか、ABC予想は解けているのか……。宇宙は興味深い謎に満ちており、その疑問を解き明かそうとする科学の取り組みに魅了されています。
過去に書いた記事の一覧はこちら です。

バックグラウンド

1982年群馬県生まれ。東京工業大大学院で素粒子を学び、理学修士を取得しました。
2007年に朝日新聞社に入社。これまでの勤務地は、岐阜、茨城、東京、大阪、長崎です。
趣味は旅行で、また行きたい国はスイスです。好きな数字は137=1/α。ハナという名のわがままな猫と暮らしています。

仕事で大切にしていること

「その研究が社会にどう役に立つのか」という声をよく聞きます。
例えば、ブラックホールの研究が、明日の生活を変えるでしょうか。数学の難問を解いたからといって、社会の課題が解決するでしょうか。
1969年、物理学者のロバート・ウィルソンは、素粒子実験の大型加速器の建設をめぐる予算審議の場で、「国防に役立つか」と議員から聞かれ、こう答えました。「国を守ることに直接役に立つことはないが、守るに値する国にするのに役立つ」
何かと短期的な成果が求められやすい世の中です。基礎研究の予算は削られ、「役に立つ」研究が必要とされています。
絵画や彫刻、映画を見て思いを巡らせるように、宇宙や物理、化学、数学などの最新研究を話のたねに、職場や飲み会で盛り上がり、心を躍らせることができる社会っていいな、と思っています。
そのような社会に近づけるよう、やさしく、深く、おもしろい科学の記事を書いていきたいです。

著作

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