【囲碁名人戦を写真で】芝野挑戦者が勝利、3期ぶり名人奪還

大出公二
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 井山裕太名人(33)に芝野虎丸九段(22)が挑戦している第47期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の最終第7局が2日、甲府市の「常磐ホテル」で始まった。ここまで両者3勝3敗。名人の逆転防衛か、挑戦者の奪還か。決着の時が来た。

 第6局まで双方黒番白番を3局ずつ打ち合い、第7局は改めて手番を決める「ニギリ」が行われた。名人がじゃらっと白石をつかんだ握り拳を盤上に置く。対して挑戦者は黒石1個をそっと置く。白石の数が奇数なら挑戦者の黒番、偶数なら白番。名人が拳を開いて数えた白石は16個。名人の黒番で運命の一局が始まった。

 名人黒番の対挑戦者の戦績は10勝9敗。白番だと11勝7敗だが、名人は意識していないだろう。開始早々、名人が3隅を占めて陣地を稼ぎ、挑戦者は左辺と上辺の黒の浮石の攻撃で先行投資を回収しようとする。シノギの名人、攻めの挑戦者。シリーズを特徴づける対照が、本局にもくっきり表れた。(大出公二)

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