特撮体験、ナパーム爆破特価3万5千円 「演技だと思っていたのに」

西崎啓太朗
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 映画やテレビ番組などの特撮で使われる「爆破」を体験できる市民向けのイベントが22日、茨城県常陸大宮市小場の採石場で初めて開かれた。約20人の参加者は高さ10メートルほどに噴き上がった炎を背景に、思い思いのポーズで撮影を楽しんだ。

 採石場は約18ヘクタールあり、主にコンクリートを作るための砂利を採取している。一部をロケ場所として貸し出し、映画「日本沈没」やNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」の撮影地にもなった。ミュージックビデオやCMも頻繁に撮影されている。

 参加者は、赤い炎が特徴でガソリンを爆発させる「ナパーム爆破」や、セメントを火薬で吹き飛ばす「セメント爆破」などを体験した。ナパーム爆破は、特別価格の1組3万5千円で体験できた。

 ナパーム爆破を体験したつくば市の会社員鈴木尚(ひさし)さん(56)はスキーが趣味で、スキーウェア姿でスキー板を担ぎ、撮影に挑んだ。「約20メートル離れていても爆破音が大きく、ビクッとしないように踏ん張るのが大変でした。次は大勢で来たい」

 友人と2人で訪れた東京都の会社員上田晃さん(33)は「テレビ番組の爆破シーンで芸人が驚くのは演技だと思っていたが、実際に体験したら本当に熱くて驚いた」と振り返った。

 イベントは、音楽フェスティバルなどで火薬を使った特殊効果を手がける「スカイテック」(本社・土浦市)の野沢勇人社長(60)が企画した。「爆破を生で見られる場所は、あまりない。今後は定期的に開催し、リアルな爆破を多くの人に体験してもらいたい」(西崎啓太朗)

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