「やめたい…」からの復活劇 山本草太が先輩から引き継いだ一本の軸

有料記事

坂上武司

 7月のみなとアクルス杯、8月のげんさんサマーカップ、9月の中部選手権はいずれも1位。まったくミスがなかったとは言い切れないが、今季のフィギュアスケート、山本草太(22)=中京大=は絶好調と言っていいだろう。

 ショートプログラム(SP)にサルコー、トーループという2種類の4回転を組み込み、世界のトップと戦えるスペックで臨んでいる。

 昨季よりもトーループが安定しているのが特徴的だ。その理由は、氷に乗る前にあるのだという。

 「昨季は左足のケガが回復しきらないまま過ごし、なかなか4回転トーループが安定しなかったんです。今季からはまず陸上でトレーニングをしっかりして、まずはケガをしないための体をつくり、さらにレベルアップするためのトレーニングを中京大のトレーナーさんに週2、3回見てもらっています。すごく自分のスケートにつながっているし、成長の一つのポイントなのかなと思っています」

 3種類目の4回転となるフリップにも取り組んでいるという。中部選手権で挑戦し、成功はしなかったが好調だからこそのチャレンジだった。

 4回転フリップが跳べるようになれば、フリーでは3種類4本の4回転というハイレベルな構成も視野に入る。

 フリップに取り組むきっかけになったのは、同じ中京大のリンクで練習するあの選手の影響だ。

 「ずっと自分でオフシーズン…

この記事は有料記事です。残り1797文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

フィギュアスケート特集

フィギュアスケート特集

グランプリファイナルの結果や、注目選手の最新情報はこちらから[もっと見る]