「遊☆戯☆王」作者の高橋和希さん 事故は女の子を助けに向かう最中

角詠之
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 沖縄県名護市の沖合で今年7月、人気漫画「遊☆戯☆王」の作者、高橋和希(本名・一雅)さん(60)が遺体で見つかった事故で、海上保安庁は14日、高橋さんが人命救助に向かっている最中だったとみられることを明らかにした。

 第11管区海上保安本部によると、事故は7月4日に起きた。恩納村の海にいた女の子と両親の3人が流された際、近くにいた米兵を含む3人が救助に向かった。両親は自力で助かり、少女も米兵に助けられた。その後、米兵と少女が「日本人風の男性が救助に向かうのを見た」と証言したという。

 高橋さんは2日後に遺体で発見された。死因は溺死(できし)だったという。高橋さんの当時の服装や特徴、米兵と少女への聞き取りなどから、海保は救助に向かったのが高橋さんと判断したという。

 海保はこうした経緯を把握していたが、「少女の心のケアを優先し、高橋さんのご家族ともご相談の上、事実の公表を控えていた」としている。(角詠之)

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