語らぬ細田議長、教団との接点説明「紙2枚」 幕引き急ぐ自民
細田博之衆院議長が7日に公表した「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」との接点は、前回公表から8日間で会合への出席回数が倍増するなど疑念解消には遠い中身だった。細田氏は公の場で自ら説明することもなく、「三権の長」の権威を失墜させかねない状況となっている。
7日午前、衆院議長公邸で、議院運営委員会の山口俊一委員長(自民)と与野党筆頭理事の計3人が細田氏と向き合った。細田氏は「ご迷惑をおかけしました」と切り出し、教団との接点を記した文書の文言を一つ一つ読み上げた。
面会時間は15分間。途中、立憲民主の笠浩史筆頭理事が「自らの言葉で、議運委か記者会見で説明しないと国民も納得しないでしょう」と求めたが細田氏の返答はなく、自民の盛山正仁筆頭理事は「お手数おかけしました」と述べた。
細田氏の文書を山口氏が報道陣に説明する異例の形式を、山口氏は「議運委が細田議長に説明をお願いした経緯があり、その返事を議運委がいただいた」と説明した。山口氏は、細田氏に会見の進言などを「していない。説明責任はいろんな形がある。自民党の点検も文書回答で、各党もいちいち聞き取りをしていないでしょ」と、会見は不要だとの認識を示した。
細田氏の文書は前回のA4判1枚から2枚に増えた。接点の追加や訂正があったためで、前回文書の不正確さを物語る。
安倍派元会長としての説明なく
接点は自民が所属国会議員に…
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