高校の新科目「情報Ⅰ」始まったが 専門教員の養成・配置は進まず

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記者解説 編集委員・宮坂麻子

 学習指導要領が今の高校1年生から変わり、「情報Ⅰ」の授業が始まった。プログラミングやデータ活用を全員が必ず履修する新科目だ。

 大学入学共通テストでも、高1が受験する2025年から「情報Ⅰ」を追加。国立大学協会が全国立大の一般選抜の受験生に「情報Ⅰ」を原則として課す方針を示し、東京大などが全受験生を対象にすると発表している。共通テストを利用する約860の大学・短大などのうち、8割は私立大。活用法は各大学の判断だが、総合型選抜(旧AO入試)などにも影響する。

 国大協では「先送り」の声も出たが、「日本が国際的に情報化で立ち遅れている中、国立大はデータサイエンスの知識を持った人材育成の中核を担わなければならない」などとして了承したという。大学では、データサイエンス系の学部学科の新設が相次ぐ。デジタル化が急速に進み、文理融合も叫ばれる時代に、情報の知識や技能は、大学進学しない生徒も含めて土台になることは間違いない。

 課題は、教える態勢が十分整っていない自治体があることだ。

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