Tポイント、危機脱する「打ち手」の統合 個人情報の利用どうなる?
老舗のポイントサービスである「Tポイント」とクレジットカード大手が手がける「Vポイント」が統合することになった。ポイント業界は消費者への「還元合戦」が活況で、競争が激しくなっていることが背景にある。利用者情報の保護に関わる懸念もある。
カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と三井住友フィナンシャルグループ(FG)は3日、共同で会見を開いた。CCCの田代誠・最高執行責任者(COO)特別補佐官は、「非常にシンプル。ポイントがたまって使いやすい。(利用できる)場所が増える」と統合のメリットを説明した。
Tポイントは国内15万以上の加盟店で使える有数のポイント。大手カード会社と組むことで、カード払いでためたポイントを加盟店で使う機会が増えそうだ。
ポイント業界の構図はここ数年で様変わりし、現在は「5強」体制とも言われる。Ponta(ポンタ)や楽天ポイント、dポイントが、各社の公表ベースでTポイントの会員数を上回っている。さまざまなポイントサービスの合従連衡の軸になったのがスマホ決済だ。買い物で必ず使う「決済」と各ポイントがひも付くことで、消費者はストレスなくポイントを利用できる。
Tポイントと長く協業関係に…
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- 【視点】
5強と言われるポイント体制ですが、今回の「Tポイント・Vポイント」陣営の実質のライバルは、それぞれが独自のポイントを展開している携帯キャリアかもしれません。 スマホ決済が主流になる中、どうしたって、スマホと連携した方が使いやすくなって
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