「イクスカ」基本ポイント制度廃止、コロナ禍で収入減の仙台市交通局

福岡龍一郎
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 【宮城】仙台市交通局のIC乗車券「icsca(イクスカ)」を使って市バスや地下鉄に乗車するとたまる「基本ポイント」制度が来年3月で廃止される。コロナ禍で乗客が約2割減となり、ポイント制度の見直しで経営改善を図る。

 市交通局によると、ポイント制度は2014年のイクスカ導入とともに始まった。基本ポイントは、1カ月間の乗車回数によって運賃の5~25%のポイント(1ポイントが1円換算)がたまる仕組みだ。昨年度は約3億2千万円がポイント代に充てられた。

 ただ、コロナ禍による外出控えなどで利用者が減少し、20~21年度の乗車料収入は19年度と比べて計102億円減。企業債を増額発行したが、燃料価格の高騰などで経営の先行きは不透明として、基本ポイント制度の廃止を決めた。

 ただし、地下鉄とバスの乗り継ぎに限ってもらえるポイントについては、当面続ける。

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