開業100年、地下鉄のトンネル歩きは非日常 安全支える保守作業員

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山下寛久 小林圭
【動画】名古屋地下鉄のトンネルウォーク=山下寛久撮影
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 【愛知】名古屋市の市営交通が今年、開業から100周年を迎えた。地下鉄の線路の上を歩く「夜間トンネルウォーク」には、定員80人のところ、45倍の約3600人の応募があった。参加者たちは非日常の空間を味わいながら、毎日の安全運行を支える裏方たちの「日常」にも思いをはせた。

 24日午前1時ごろ、鶴舞線の原駅(天白区)。最終電車が出発して、駅の看板も消灯されたなか、参加者65人は仮設の階段で線路に下りた。目指すは約900メートル先の隣の平針駅だ。

 コンクリート壁には漏水や補修のあとが残る。交通局の担当者が、床に設置された信号設備の仕組みや、アクセルを切る「O」や、ブレーキをかける「B」といった標識の意味などを説明した。

 線路の保守などを担当する軌道事務所では、最終電車から始発電車までの数時間に集中して作業をする。線路のゆがみを直したり、砕石を補充して締めて固めたり。地下鉄の開業から65年、作業員たちの日常だ。

 今回の催しでは、そうした作…

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