にぎわい戻った博多駅 新幹線開業「いい機会に」 女性駅長も期待

横川結香
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 西九州新幹線(武雄温泉―長崎)開業の23日、新幹線と武雄温泉駅(佐賀県)で乗り継ぐ在来線特急「リレーかもめ」も運行を始めた。博多駅で、早朝の一番列車の出発を合図したのは、鐘ケ江理恵駅長(48)。同駅では前任者に続いて、2人目の女性駅長を務めている。

 「出発!」。午前6時、鐘ケ江駅長が在来線ホームで「リレーかもめ1号」に合図を送った。多くの客を乗せた列車が走り出すと、手を振りながら笑顔で見送り続けた。

 福岡県出身。九州大卒業後、JR九州に入社した。経営企画部や財務部などを経て、2021年から現職に。新型コロナウイルスの感染拡大で、駅のにぎわいが失われた時期も経験したが、「最近はお客様の足がかなり戻ってきた。その中での新幹線開業は非常にいいタイミング。この流れをくんでいきたい」と期待を込める。

 九州最大のターミナル駅の駅長は重責だが、「女性だから」「女性ならでは」といった気負いはないという。ただ毎日、今の立場を務める自身の姿が、働く女性の励みになってくれればと願う。「私がこの場に立つことで『もっと頑張ろう』という気持ちになってくれる人がいたらいいな、という思いです」

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