15カ国で元首だった英女王 旧植民地にBLM運動がもたらした変化

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ニューヨーク=中井大助
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 エリザベス女王は英国のほか、世界14カ国の元首でもあった。多くは英国がかつて植民地として支配した国だ。独立後も王室との関係を保ってきたが、奴隷制度などの歴史を踏まえ、カリブ海諸国を中心に王室から離脱する動きがある。女王の死去で加速する可能性もある。

 カリブ海の島国・バルバドスは2021年11月、女王を元首とすることをやめ、共和国に移行した。英王室から離脱した国は、インド洋のモーリシャスが1992年に離れて以来だ。

 背景には、植民地としての歴史がある。英国は17世紀からバルバドスを支配し、アフリカから強制的に連れてきた奴隷たちを働かせ、サトウキビなどを栽培した。

 バルバドス出身で、カリブ海…

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