円相場1ドル144円台に、官房長官「憂慮」でも24年ぶり安値更新
久保田侑暉
7日の東京外国為替市場で、円相場は一時1ドル=144円台をつけ、1998年以来約24年ぶりとなる円安ドル高水準を更新した。今月1日に140円台を突破したあとも、円安の勢いが止まらない。
松野博一官房長官はこの日午前の記者会見で「最近の為替市場では急速で一方的な動きが見られ、憂慮している」と述べた。さらに「このような動きが継続する場合には必要な対応をとりたい」などと市場を牽制(けんせい)したが、その後も円を売ってドルを買う動きは止まらず、1ドル=144円台へと突入した。
7日午後1時時点では、前日午後5時より2円48銭円安ドル高の1ドル=144円01~02銭。
6日に発表された米国の非製造業の経済指標が市場予想を上回り、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げが長びくとの見方が拡大。金利が上がるとの予測から、運用に有利なドルを買って円を売る動きが加速している。
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