台風11号、6日未明に長崎最接近 交通機関は6日始発から運休
台風11号は、6日未明から明け方にかけて長崎県内に強い勢力で最接近し、九州北部地方では、6日午前中にかけて線状降水帯が発生する可能性がある。長崎地方気象台は大雨災害の危険度が急激に高まる可能性もあるとして、厳重な警戒を呼びかけている。県内の交通機関は、6日の運休を相次いで発表している。
JR九州は、長崎線、佐世保線、大村線でいずれも始発から運転を見合わせる。島原鉄道、松浦鉄道も全線で始発からの運休を発表。天候が回復し、安全が確認され次第運転を再開するという。路面電車を運行する長崎電気軌道(長崎市)も、6日の始発から運転を見合わせ、台風通過後に再開を判断する。運行状況は、同社の公式HP(https://www.naga-den.com/)から確認できる。
県内各地の路線バスも6日始発から運休する見通しだ。長崎バスは全路線で始発から運転を見合わせ、安全が確保できた路線から順次運転を再開する。県営バスも、高速バスを含めほとんどの路線で始発から運行を見合わせる予定。
海の便では、九州商船が、長崎、佐世保と五島列島を結ぶ高速船、フェリーなど全航路全38便の欠航を決めた。
空の便では、全日空などの航空会社が、6日午前を中心に長崎発着の便の欠航を決めている。
影響は交通機関以外にも及ぶ。長崎大病院は救急を除き、6日午前の外来診療を休診する。
各自治体は、台風接近に備えて避難所の開設などの対応に追われた。
5日午前から強風域に入った五島市では、午前10時から公民館や体育館、学校などに避難所を設置。午後には市内全域に避難指示を出した。
長崎市は5日午後3時から100カ所を超える避難所を開設。また、コロナ下での避難を考慮し、新型コロナウイルスの濃厚接触者専用の避難所も市内に2カ所開設した。さらに、ペットと一緒に避難できる避難所も1カ所用意した。県によると、5日午後6時時点で、県内で1698世帯、2326人が避難した。
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