「敏感な時期」になぜ? 米国の警戒呼ぶイランの海と空の動き
テヘラン=飯島健太
イランの核開発を制限する核合意の復活に向けた交渉が少しずつ進展を見せるなか、イランの軍事的な動きに対し、米国が警戒を強めている。両国による交渉は「敏感な時期」(イラン地元紙)を迎えており、交渉の障害になりかねない緊張をはらむ。
米中央海軍によると、同軍の無人船が8月29日、ペルシャ湾の公海上で、イランの軍事組織である革命防衛隊の艦艇に引航されている事態を把握。米海軍は艦船やヘリコプターを現場に派遣した。約4時間後、革命防衛隊は引航をやめ、船は解放されたという。
無人船はバーレーンに駐留する米海軍第5艦隊が操縦し、海上の遠隔監視に使っていた。中央海軍は同30日の声明で「船は米国の所有物であり、捕獲される事態を防いだ」と説明。「極悪な振る舞いだ」とイラン側を強く非難した。
一方、イランの現体制に近い…
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