OPECプラス、追加増産で合意 物価高抑えたいバイデン政権に配慮

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ロンドン=和気真也
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 有力産油国でつくる石油輸出国機構(OPEC)プラスは3日、当面の生産計画を協議し、9月は前月より日量10万バレル分増量することで合意した。11月の中間選挙を控えて物価高(インフレ)を抑制したい米バイデン政権に、配慮したかっこうだ。

 OPECプラスは8月は前月より日量約65万バレル増産していた。9月はこれを75万バレル幅に拡大する。コロナ禍を受けて一昨年に行った協調減産は、計画上は解消される見通しだ。

 欧米ではインフレが進み、景気が減速するとの見方が強まる。中国も景気悪化が想定され、石油の需要は世界的に先細りするとみられている。

 さらに、ここに来てペロシ米…

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    服部倫卓
    (北海道大学教授=ロシア・東欧)
    2022年8月4日10時16分 投稿
    【視点】

    プーチン・ロシアに打撃を与えるためには、欧米日による制裁を徹底することもさることながら、実は石油価格が下落した方が効果が大きいと言える。 ロシアの石油生産コストは、国際的に見て、かなり低い部類である。 ロシアによるウクライナ侵攻後、ロシ

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