OPECプラス、追加増産で合意 物価高抑えたいバイデン政権に配慮
ロンドン=和気真也
有力産油国でつくる石油輸出国機構(OPEC)プラスは3日、当面の生産計画を協議し、9月は前月より日量10万バレル分増量することで合意した。11月の中間選挙を控えて物価高(インフレ)を抑制したい米バイデン政権に、配慮したかっこうだ。
OPECプラスは8月は前月より日量約65万バレル増産していた。9月はこれを75万バレル幅に拡大する。コロナ禍を受けて一昨年に行った協調減産は、計画上は解消される見通しだ。
欧米ではインフレが進み、景気が減速するとの見方が強まる。中国も景気悪化が想定され、石油の需要は世界的に先細りするとみられている。
さらに、ここに来てペロシ米…
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- 【視点】
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