JAL解雇争議、12年経て事実上終結へ 労組が解決案に合意

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江口悟 編集委員・沢路毅彦
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 2010年に経営破綻(はたん)した日本航空(JAL)の解雇争議が12年を経て事実上終結する見通しになった。解雇されたパイロットや客室乗務員(CA)は、解雇無効を訴えた裁判の敗訴後も復職を求めて交渉していたが、会社側が業務委託契約で仕事を提供する解決案を提示。労働組合側も受け入れることを決めた。一部は引き続き復職を求めている。

 整理解雇されたパイロットが加盟していた日本航空乗員組合が22日、臨時大会を開き、会社が示した解決案の受け入れを正式に決めた。客室乗務員で作る日本航空キャビンクルーユニオン(CCU)は13日に会社と合意している。

 日本航空は6月下旬、2組合…

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    若新雄純
    (プロデューサー・慶応大特任准教授)
    2022年7月23日14時53分 投稿
    【視点】

    腐っても既得権益→「月額報酬12万5千円で契約期間は2年。働く場所や時間は自由で、SNSなどでの顧客のコメントの分析や自治体情報などのリサーチ、働き方に関する会社への提案など」

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    澤路毅彦
    (朝日新聞編集委員=労働)
    2022年7月31日11時53分 投稿
    【解説】

     誤解があるようなので、少し背景を説明します。この問題は整理解雇です。整理解雇とは、経営上の理由による解雇です。したがって、解雇された人に責任や落ち度はありません。責任は会社や経営者にあります。ある労働法学者は「整理解雇は会社の裏切り」と私

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