第9回選挙は「金もうけ」 自民と同数候補を擁立、NHK党・立花氏の真意
編集委員・高橋純子
選挙となれば党首は全国を駆け回るもの。しかし、NHK党の立花孝志党首(54)は走らない。それはもう、まったく。まつりは嫌い。街頭演説は大嫌い。主戦場はスマホやパソコン画面の中、ユーチューブと見定めている。
今回、全国に13ある複数人区のうち、東京を除く12で改選数と同数の公認候補を立てた。改選4の大阪選挙区には4人、といった具合。従来の政党の選挙の戦い方とはかけ離れているが、N党の選挙戦略に基づけば、非合理とは言い切れない。立花氏の狙いは大きくいってふたつある。
ひとつは「金もうけ」。そう堂々と言ってのける。「僕は元パチプロなので負けるギャンブルはしない。選挙はお金もうけができます」。候補者の選挙ポスターには「私の当選は無理です。しかし、あなたの1票で約250円、選挙区と比例区の2票で約500円の政党助成金がNHK党に交付されます」などと記される。同党の浜田聡・参院議員(45)は、「あなたの1票は死に票ではない」というメッセージだと説明する。
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