フリーランスに朗報の「画期的判決」 経営者側の主張切り捨てた
吉田貴司 編集委員・沢路毅彦
フリーライターの女性がセクハラを受けたとして、契約相手である美容エステティックサロンと経営者を訴えた裁判。25日に東京地裁であった判決は、未払いの報酬があったことや、経営者によるセクハラ行為があったことをほぼ原告側の主張通りに認めた。さらに、会社に安全配慮義務違反があったとも判断。支援者らは「全面勝訴、画期的判決」「フリーランスにとって朗報」と沸いた。
女性は2月16日にあった最後の口頭弁論で、少し手元を震わせながらこう訴えていた。
「被告のやったことは人間らしい生活を奪う行為であり、人権侵害そのものです」
証人尋問で女性は、当時の状況について証言した。支援者によると、具体的に受けた被害について語る際には、言葉をつまらせて涙声になることもあったという。
判決で認定された事実関係は…