三菱電機、新たに101件の不正発覚 管理職が指示していたケースも
村上晃一
三菱電機の製品をめぐる不正問題について、外部の弁護士らでつくる調査委員会は25日、新たに15製作所で計101件の不正が見つかったと発表した。コスト削減などのため、管理職が指示していた事例が複数あった。調査は長期化しており、新たな問題が多数見つかったことで、信頼回復にはさらに時間がかかりそうだ。
調査は昨年6月、鉄道車両向け設備で不正が発覚したのをきっかけに始まった。今回は昨年10月、12月に続く3度目の「中間報告」だ。これまでに見つかった不正は累計で16製作所で計148件となった。
報告書によると、系統変電システム製作所赤穂工場(兵庫県赤穂市)では今年3月まで約40年にわたり、大型の変圧器で検査や設計の不正が続いていた。原子力発電所などに出荷されており、当時の管理職がコスト削減のために実測値の書き換えなどを指示していたという。
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