学童指導員の雇い止め、委託先が賃金総額を上回る支払いで和解
編集委員・沢路毅彦
大阪府守口市の元学童保育指導員9人が、市から学童保育を委託された民間会社に雇い止めされたのは無効だとして、地位確認などを求めていた訴訟が大阪地裁で和解した。会社側が、雇い止め後に残っていた委託期間(4年)に働いた場合の賃金総額を上回る金額を支払う。ただし、職場復帰は実現しなかった。
原告側が22日記者会見し、明らかにした。和解は18日付。会社は7800万円の解決金を支払う。昨年秋に大阪府労働委員会が原告を職場復帰させるよう命じて以降に支払った額も合わせると、1億3400万円を超える。4年分の賃金総額を上回り、原告側は「全面的な勝利和解」と評価した。今後、労働組合との団体交渉に応じることも約束した。
訴えられていたのは、ドーミ…
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- 【解説】
事実関係を時系列で整理します。 守口市が共立メンテナンスに学童保育事業を委託したのが2019年4月から。期間は5年です。 委託後の1年後、2020年3月末で原告らは雇い止めになりました。もし、共立が原告の雇用を続けていれば、少なく
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