「日本と関係改善」動き出す韓国 次期政権の代表団、探り合いの訪日

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ソウル=鈴木拓也
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 韓国で5月10日に発足する尹錫悦(ユンソクヨル)政権の外交方針などを伝える「政策協議代表団」が24日、来日する。新政権は日本を重視する姿勢を強調するが、歴史問題で悪化した両国関係の改善には、日韓ともに政治的なリスクをはらんでいる。互いの「腹の探り合い」の開始となりそうだ。

 「壊れた韓日関係を協力的な信頼関係に復元することが今、一番重要だ」。韓国新政権の外相に内定した朴振(パクチン)氏は19日、記者団にこう語った。24日から5日間の予定で来日する代表団は7人。韓日議会外交フォーラムの共同代表で、国会副議長の鄭鎮碩(チョンジンソク)氏が団長を務める。尹氏の最側近の1人だ。

 次期駐日大使の有力候補ともされる朴喆熙(パクチョルヒ)・ソウル大教授、尹徳敏(ユンドンミン)・元韓国国立外交院長らも加わり、日本語が堪能な知日派が勢ぞろいした。朴氏は、代表団が徴用工慰安婦といった両国間での根深い懸案となっている歴史問題を含めて「様々な方策をひざを突き合わせて話し合う」とする。

次期政権内「まだ動くな」の意見も 日本側は距離はかる

 尹次期大統領が代表団を派遣…

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