自民、参院選宮城に元国民民主の桜井氏 「勝てる候補」異例の対応

榊原一生

 自民党は12日、夏の参院選宮城選挙区(改選数1)に、国民民主党を離党した無所属現職の桜井充氏(65)の擁立を内定した。地元の宮城県連は前県議会議長の石川光次郎氏(54)をたてることを求めていたが、前週末に世論調査を実施し、支持率で優勢だった桜井氏とした。

 過去4回の参院選で桜井氏は自民党候補と戦っており、異例の対応となる。石川氏は3年後の参院選に立候補する予定だ。

 桜井氏は1998年の参院選に当時の民主党公認で立候補して初当選。当選を重ねて、16年参院選では野党統一候補として自民現職を破って4選を果たした。その後、国民民主党に入ったが、「与党を巻き込んで政策をつくっていく集団をつくらないといけない」として離党。20年5月に参院の自民党会派に入った。

 自民党は近年、宮城選挙区で勝てていない。改選数が2から1に減った前々回2016年から2連敗中だ。今回の候補者決定にあたっては「勝てる候補」を重視。今月に入って、県内の18歳以上の有権者を対象に電話による世論調査を実施し、候補者を決めた。西村明宏県連会長は「候補者を一本化すれば県連、党本部をあげて必勝体制をしいていきたい」と述べていた…

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