学校の欠席連絡、連絡帳からスマホに でも変わらぬ「プリント地獄」
保護者の負担軽減や教員の業務効率化のため、保護者との連絡手段はデジタル化を――。文部科学省が2020年10月、全国の教育委員会に対し、こんな通知を出しました。
すべての小中学生が1人1台のパソコンやタブレット端末を使う環境を整える政府の「GIGAスクール構想」も、コロナ禍で実施が前倒しとなり、学校の通信環境の整備も進んでいます。
ところが、保護者に聞いてみると、まだまだ紙でのお便りが多く、「プリント地獄」という声も。わずらわしいだけでなく、連絡漏れや、わかりにくいといった問題もあるようです。
学校からの連絡、宿題……見落としも
東京都品川区に住むフリーランスの女性(41)は、「コロナ禍で学校のデジタル化は一部進んだ」と感じている。公立小学校に通う4年と3年、1年生の3人の子を育てている。
コロナ禍の前は、欠席する際、連絡は連絡帳をきょうだいが持って行ったり、学校に電話したりすることが多かった。1年ほど前からスマートフォンから連絡できるフォームが導入された。
ただ、学校からのお便りは、依然として紙のプリントのままだ。
お便りは1日1人4枚ほど。そこに宿題のプリントが混ざるので、ゴチャゴチャになる。
「昨年度は小学生2人で、お便りは週に40枚ほど、大量のプリントに埋もれるプリント地獄ですね」
記事の後半では、連絡手段のデジタル化が進まない現状を詳しくご紹介します。学校からの連絡手段やその内容で、気になったことや困っていることはありませんか。体験やご意見などは(dkh@asahi.com)まで。
午後4時ごろ、子どもが帰宅…
【春トク】締め切り迫る!記事が読み放題!スタンダードコース2カ月間月額100円!詳しくはこちら