【詳報】ウクライナ侵攻14、4月4~8日(日本時間)の動き

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 ロシア軍が侵攻したウクライナでは、ロシア軍が撤退した首都キーウ(キエフ)近郊で多数の民間人の遺体が見つかり、国際的な対ロ制裁の強化の動きが加速しています。ロシア軍は東部に戦力を集中させるとみられており、戦闘が長期化する可能性も指摘されています。国連総会では、ロシアの人権理事会の理事国の資格が、93カ国の賛成を受けて停止されました。

(タイムスタンプは日本時間。括弧内は現地時間)

■■■日本時間4月8日■■■

21:50(ワルシャワ14:50)

仏大統領「極右の反ユダヤ主義者」発言に、ポーランドが抗議

 ポーランド外務省は8日、フランスのマクロン大統領がポーランドのモラビエツキ首相を「極右の反ユダヤ主義者だ」と述べたことに抗議し、在ポーランドのフランス大使をポーランド外務省に呼び出したことを明らかにした。AFP通信が伝えた。

 発端は、ロシアのウクライナ侵攻をめぐるモラビエツキ首相の記者会見だ。同首相は4日、「ロシアへの制裁が効いていない」と指摘。ロシアからの天然ガス禁輸に慎重なマクロン氏に対しても「あなたはいったい何回、ロシアのプーチン大統領と会談し、何を得たのか?」と追及した。マクロン氏は2月以降、プーチン氏と電話などで15回会談を重ねている。

 これに対しマクロン氏は今月7日、仏紙パリジャンのインタビューで「ポーランドの首相は極右の反ユダヤ主義者だ。性的少数者も禁止している」と憤慨した。

 マクロン氏は「彼はルペン氏を支持している」とも付け加えた。フランスの右翼政党「国民連合」のルペン氏は、今月の大統領選の世論調査でマクロン氏に3ポイント差まで肉薄。どちらも極右だ、と印象づけてイメージダウンを図りたかったようだ。

19:15

駐日ロシア大使、日本外務省に抗議

 ミハイル・ガルージン駐日ロシア大使は8日、日本政府によるロシア外交官追放の決定について、日本外務省に抗議した。ロシア国営タス通信が報じた。

 同通信によると、ガルージン大使は、「ロ日関係の崩壊を目的とした日本政府の一連の行為は断じて容認できない」と語った。

18:06(モスクワ12:06)

EU、ロシア船舶の入港を禁止

 ロシア国営タス通信は、欧州連合(EU)が加盟国へのロシア船舶の入港を禁止し、ロシア産石炭を禁輸することに合意した、と報じた。今夏から実行するという。

18:00(キーウ12:00)

ウクライナ東部の鉄道駅にミサイル、50人死亡

 ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、東部クラマトルスクの鉄道駅がミサイル攻撃を受けたと明らかにした。駅には鉄道で避難しようとしていた数千人の市民が集まっていたとされ、多くは女性や高齢者、子どもたちだったという。地元州知事は、子ども5人を含む50人が死亡、98人が病院に搬送されたとSNSに投稿した。

 ロシア国防省は「ウクライナ…

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