ICU、東大、東京外語大… ウクライナの学生らの支援表明相次ぐ
ロシアによるウクライナ侵攻で学びがままならなくなった学生、研究者を支援する動きが、日本国内の大学などで広がっている。渡航費や生活費を支給して一時的に受け入れることを打ち出した大学のほか、オンライン授業の提供を表明した大学も。支援には多くの費用がかかるため、寄付を呼びかける大学もある。
「安心できる環境、学びの機会を提供し、困難な状況に置かれている学生さんに生きる喜びを感じていただきたい」
1日、ウクライナから学生を受け入れて住居や生活費を支援するプログラムの発表会見で、国際基督教大学(東京都三鷹市)の岩切正一郎学長はそう語った。
このプログラムは難民の支援をしている一般財団法人「パスウェイズ・ジャパン」(折居徳正代表理事)、日本国際基督教大学財団と共に進める。支援対象は、ウクライナの大学に在籍していて日本語の学習経験があり、日本語か英語が使える学部生。渡航費や生活費を支援し、学生寮も無料で提供する。ネットなどで募集したところ、既に47人から応募が来ている。国際基督教大学が受け入れるのは5人だが、他大学にも受け入れを呼びかけたところ、協力の申し出が複数あるという。
この取り組みには日本語学校11校も参加を決めており、約100人を目標に受け入れる。200人超の応募が来ているという。
1日の発表会見はオンラインで開かれ、キーウ国立言語大学の日本語教師イリーナ・シェペルスカさんも避難先のドイツから参加。「なんとか学生にチャンスを与えてほしい」と涙を流して訴えた。また、リビウ国立工科大学ウクライナ日本センターのイゴル・ゾリー所長もウクライナのリビウから参加。学生が、周りの邪魔にならないように避難所の外に出たり、サイレンの音が鳴るたびにシェルターに移動する緊張感を感じたりしながら、オンラインの日本語の授業を受け続けている状況を伝えた。
このプログラムとは別に、福…
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