混乱続く国際物流にストの影 コロナ、ウクライナ侵攻で拍車

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友田雄大 松本真弥 ニューヨーク=真海喬生
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 コロナ下で混乱が長引く世界の物流に、各地の労使交渉のもつれが影を落としている。ロシアのウクライナ侵攻が拍車をかけ、さらに各地でのストライキが重なれば影響は大きい。特に業界が神経をとがらせるのは、8年ぶりにある米西海岸の港湾労使による交渉だ。

 カナダの2大鉄道の一つ「カナダ太平洋鉄道」で21日までの2日間、労使交渉がまとまらないまま事業が止まった。カナダ南部を中心に1・3万マイル(約2万キロ)の鉄道網を持ち、一部は米国にまで広がる。

 カナダでは、鉱物と金属の半分以上が鉄道輸送だ。作付けの時期を迎える北米の農業でも、肥料として使われるリン酸やカリウムの多くは鉄道で運ばれる。カナダ鉱業協会は22日、「短期のストライキでも影響は大きい。近年はあまりに多くのストが起き、最悪のタイミングだ」との声明を出した。

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