BA.2への置き換わり 都内で急速に進む 専門家、再拡大を懸念
東京都は24日、新型コロナウイルスのモニタリング会議を開き、オミクロン株対応のPCR検査で別系統BA.2の「疑い例」が直近1週間で約4割に上昇したことが報告された。一方、都内の医療提供体制の警戒レベルは4段階中の最高レベルから、レベル3へと約2カ月ぶりに引き下げた。
会議資料によると、都内の1週間平均の感染者数は23日時点で6123人と、前週の8093人の76%となり、減少傾向が続いている。ただ、東京都健康安全研究センターによるオミクロン株のPCR検査では、14日までの1週間でBA.2の「疑い例」が38・5%となり、前週の17・8%より約20ポイント上昇していた。
第6波の主流だったオミクロン株のBA.1からBA.2への置き換わりが急速に進んでいることから、感染状況の警戒レベルは最高レベルが維持され、専門家は「感染の再拡大の危険性が高いと思われる」とコメント。年度末前後のイベントによる人の移動、接触機会の増加に注意を促した。
東京iCDC専門家ボードの賀来満夫座長は、これまでの変異株の置き換わり状況を踏まえ、「BA.2系統が近いうちに感染の主体となることが想定される」と指摘。従来の変異株よりも感染力が強いとされていることから、「今後も警戒が必要だ」と述べた。
一方、入院者も23日時点で…
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